お知らせ・BLOG

バイ菌が骨に与える影響について

患者さんは20代女性

歯並びを矯正したいと来院

虫歯等問題があれば先に処置が必要なため後日レントゲンを撮影

CT画像を見ると、とても大きな膿の袋を発見!

しかも膿の袋により顎の骨を溶かし1本手前の歯の根っこが見えてしまっている・・・

さすがにこのまま矯正治療を開始するわけにはいかず

患者さんに説明

すると

前に根の治療をした後に自費のセラミックを入れた

半年前から頬杖ついたり押したりすると痛い

3か月前から硬めのグミなどを食べると痛い

いつもいっている治療した歯医者さんに相談したが「何もないから大丈夫」と言われた

との事・・・

自費のセラミックをいれたから言いづらかったのでしょうか

日本の根の保険治療の成功率は約50%、全て自費治療のアメリカでも成功率は約90%

人間がすることだから100%成功はないので恥でもなんでもないと思います

膿の袋がデカいことから治療しても治らないかもしれない

既に歯が薄い所があるので今後どれくらい自分の噛む力に耐えれるかわからない

との説明をしてそれでも何とか歯を残したいとのことだったので治療を開始

被せてあるセラミック、中に入っているプラスチックをとっていくと

小さな穴が・・・

穴が開いたまま治療をしてもそこから細菌感染してしまうので

特殊なコラーゲン繊維を詰めさらにプラスチックで穴を埋め

以前から入っている感染した真っ黒なゴム(ガッタパーチャ)を取り除き

何度も洗浄を繰り返し今回は殺菌成分のあるMTAを詰め根の治療は終了

土台と仮歯をいれ経過観察

経過観察中は他にも膿の袋があり顎の骨を溶かしている所があるので治療します

半年以上経過したのでCTで確認

骨が出来てる!!!

感染源の歯の周りには骨が覆いかぶさり、更に1本前の歯の根っこが完全に見えなくなり順調に回復に向かっています

ここまでくれば一安心

患者さんに説明して仮歯から最終的なかぶせ物を入れていこうと思います

 今回の痛みの原因は細菌感染です

原因を取り除けば回復はします

今回は感染源が歯の中だけだったので何とか治癒してくれました

ラバーダム防湿は今回初めてしたとのことでしたので

根の治療中に唾液とともに感染してしまったのが原因かなと

現状 根の治療でラバーダム防湿してくれる歯医者さんはほぼいないと思うので仕方なかったのかなと思います

治療したはずなのに、時間が経ったら歯が痛む、理由はわからないが歯に違和感がある、

他の歯科医院では大丈夫と言われたけど不安、などのお悩みがある患者さまは

是非当院へお気軽にご相談へいらしてくださいね。

お待ちしております。

クレア歯科・矯正歯科 院長

一覧に戻る