【赤羽の歯医者が解説】歯茎の「おでき」は治ったサインではない?激痛を伴う重度根尖性歯周炎の治療例
1. はじめに:その激痛、我慢していませんか?
先日、右上奥歯の激痛で来院された患者様のケースをご紹介します。 「5日前から痛み出し、ここ3日は1日にロキソニンを6〜7錠飲まないと耐えられないほどだった」とのこと。
実はこの方、1〜2年ほど前から歯茎に「プチっとしたおでき」ができたり消えたりを10回ほど繰り返していたそうです。

全体の骨や歯の状態を確認するレントゲン

骨の欠損と感染の広がりを確認
2. 「おでき」が消えるのは「治った」わけではない
歯茎にできるおでき(フィステル/瘻孔)は、根っこの先に溜まった「膿の出口」です。 これが潰れて小さくなると、一時的に内圧が下がるため、痛みや違和感が引くことがあります。
しかし、これは決して治ったわけではありません。 出口が塞がって再び膿が溜まれば、今回のような猛烈な痛みに襲われることになります。
3. 精密根管治療:排膿を止めるための処置
診察の結果、銀歯の下で感染がひどくなっていました。当院では以下の手順で精密な処置を行いました。
隔壁とラバーダム防湿: 唾液に含まれる細菌が根の中に入らないよう、徹底した無菌状態を作ります。
驚くほどの排膿: 口蓋根(上の歯の裏側の根)から、かなりの量の膿が出てきました。まずはこの感染源を徹底的に洗浄・消毒します。
MTAセメントによる根管充填: 殺菌性が高く、封鎖性に優れた「MTAセメント」を使用し、根の中を密閉しました。
4. 1年半後の経過:CTで確認した驚きの結果

骨がしっかり再生
患者様が大変お忙しく、再診は1年半後となりました。 改めてCTで確認したところ、以前は大きく溶けていた顎の骨がほぼ再生し、綺麗に治っていることを確認できました。もちろん、あのおできも再発していません。

治療前後で骨の状態が大きく改善
5. 赤羽の皆様へ:腫れたらすぐに歯科医院へ
おでき(膿の袋)を放置すると、以下のようなリスクがあります。
骨がどんどん溶ける: 痛みがない間も感染は進行します。
治る確率が下がる: 袋が大きくなればなるほど、抜歯の可能性が高まります。
「おできが消えたから大丈夫」と自己判断せず、腫れや違和感がある時は、手遅れになる前にぜひご相談ください。
▼まずは現在の状態を正確に診断することが重要です
「抜歯と言われた」「本当に残せるのか不安」
そのような方は、まずは一度ご相談ください。
当院では精密検査のうえ、歯を残すための最適な治療をご提案します。
▼ご予約・ご相談はこちら
📞 お電話でのご予約(当日応急対応が可能な場合もあります)
03-5939-9581
🖥 WEB予約はこちら(24時間受付)
※痛みが強い方やお急ぎの方は、お電話でのご連絡をおすすめしております。
▼治療内容・費用について
治療内容:
マイクロスコープを用いた精密根管治療/精密支台築造/精密クラウン
費用:
精密根管治療 13万円〜25万円(税別)
精密支台築造 3万円(税別)
精密クラウン 10万〜23万(税別)
※根管治療の費用は症状や治療内容によって異なります。
当院では事前にしっかりと検査・ご説明を行い、ご納得いただいた上で治療を進めております。
※初診料・再診料は別途かかります。
回数:1回〜6回
リスク・副作用:
根管治療は歯を残すための有効な治療法ですが、歯の状態によっては改善しない場合や再治療が必要となることがあります。
また、症状や感染の程度によっては外科的な処置が必要となる場合もあります。
執筆者:
梅田 直宏(Naohiro Umeda)
赤羽クレア歯科・矯正歯科 院長
米国顕微鏡歯科学会(AMED)認定医
日本顕微鏡歯科学会(JAMD)認定医