噛み合わせ本来の機能を知り、 正しい噛み合わせ

インプラント
噛み合わせの違和感を感じている方が多くいらっしゃいます。実際に噛み合わせによる体の症状は、体のしびれや肩のこり、筋肉の緊張、顎の関節の痛み、ガクガクする、口が開きずらいといったもので、現れてきます。 噛み合わせは、人それぞれに最適な治療があり、少し歯を調整すれば治るケースもあれば、矯正治療や被せ物の治療、マウスピース治療で良くなるケースもあります。 悩まれている方や症状にお困りの方はそのままにせずに、きちんと治療を行いましょう。

噛み合わせが悪くなる原因

  • 顎関節症による顎の位置の変化
  • くいしばりや歯ぎしりによる歯の摩耗
  • 噛み締める習慣
  • 就寝時の姿勢習慣
  • 舌の緊張や舌の悪い習慣
  • 親知らず
  • 抜歯後の放置による歯の移動
  • 加齢変化
悪い歯並び(不正咬合)の原因は、遺伝的要素、環境的な要素に分けることができ、いずれの場合も年齢に応じて治療はできます。 上顎前突(実際は下顎が後退している)や下顎前突は、遺伝的要素と環境的要素が組み合わさったものであり、環境的なもので多く見られるのは、歯と顎の大きさのアンバランスから起こる乱ぐい歯(歯のガタガタがある)です。 歯並びに問題を起こす環境的要素では、指しゃぶりや口呼吸、爪を噛む、頬づえ、飲み込む時に舌が前歯を押していることが原因です。 また、下顎前突は、親知らずが前に生えている歯を後ろから押してしまうために、下顎の成長を促進してしまうことがあります。 このように上下の顎のバランスが崩れた状態で成長してしまうと、顎の関節やそれらの周囲の筋肉のバランスが崩れてきます。 また、歯並びを美しく整った状態にするには、乳歯から永久歯への生え代わりがうまくいくかどうか、これらの習慣やクセがないかが、大きな鍵を握っていますので、一度ご来院ください。 この時期に歯並びや噛み合わせを治さずに経過してしまっても、全体のバランスを整え、現在の体の状態に応じて治療していけば、歯並びを美しく、体も健全になりますので、ご安心ください。

噛み合わせ治療に必要な先進的な設備を完備

歯科用3DCT</span
歯科用3DCT
歯科用CTは、歯や顎骨だけでなく神経や血管といったほかの組織も立体的に確認でき、得られる情報量が従来のレントゲンよりも圧倒的に多いため、より正確な診断が可能です。親知らずの難しい抜歯やインプラント手術といったリスクをともなう治療には欠かせない機材です。
フェイスボウ
フェイスボウ
頭または顎関節に対する上顎の位置関係を模型上で再現するための装置です。顎関節はほかの関節よりも複雑な動きをするため、患者様ごとに位置関係を調べて補綴物を製作します。矯正治療や入れ歯治療などにも役立ち、現在の問題が浮き彫りになることから正確な診断につながります。
SCMレコーダー
SCMレコーダー
SCMレコーダーは顎の動きを描記する顎運動測定装置です。顎関節症の治療や詰め物・被せ物などの補綴治療に使用します。下顎の動きを視覚的に確認できるため分かりやすく、より正確な診断や治療が可能です。定期的に検査をすることで改善の有無が分かります。

FLOW

噛み合わせ治療の流れ

  1. 診査・診断
    噛み合わせ治療では、最も重要なのが診査・診断です。 顔写真及び口腔内写真、歯の型取り、歯の型取り後石膏模型にして口腔内を再現、顎の位置の確認などの検査を行います。
  2. フェイスボウトランスファーで口腔内の状態を再現
    フェイスボウトランスファーとは、頭蓋あるいは顎関節に対する上顎歯列の3次元的位置関係を咬合器上で再現できる装置です。 噛み合わせ治療ではこの検査は必ず行う検査です。口腔内を忠実に再現し、型取りした石膏模型と共に咬合器に付着することで顎運動も確認することができます。
  3. 咬合分析
    石膏模型とフェイスボウトランスファーを咬合器に付着し、口腔内を再現することで、患者様の顎関節の位置・歯の位置を見ていきます。またここで、噛み合わせのズレや患者様の理想的な噛み合わせを分析し、治療方法をご提案していきます。
  4. レントゲン撮影
    レントゲン撮影では、 歯や骨、顎全体、むし歯や歯周病の確認、顔の骨格(正面・側面)、顎関節など、様々な角度の撮影をしていきます。必要な場合はCTスキャンも撮影します。
  5. 治療開始
    精密検査の結果から噛み合わせが原因の場合、顎の関節の位置や噛み合わせの高さを調整するマウスピース(スプリント)を作成し、装着していただきます。 このマウスピースを食事以外の時に使用していただき、2週間程度の装着した後、再度確認し、検査をいたします。
  6. 噛み合わせの調整
    噛み合わせが改善され、体の症状が緩和や顎の動きがスムースになりましたら、次に噛み合わせが悪い部分(歯がぶつかってしまい邪魔になっている)の調整をしていきます。 その状態で、問題なく経過すれば、定期的な検診となります。 それでも改善しない、もしくは今の状態を維持するための治療が必要になることがあります。このような場合、矯正治療やかぶせ物の治療に移行します。
  7. 定期検診
    改善された噛み合わせを維持するために定期検診が必要です。健康な状態を維持するために定期検診をしっかりとしていきましょう。